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SEOキーワード選定は「目的」によって方法が違う!?具体的な手順のご紹介【応用編】

SEOには欠かせないキーワードで選定ですが、キーワード選定に関するブログや動画を見てみると、狙いたいキーワードが既にある前提が多いように感じます。

今回は狙いたいキーワードの見つけ方にフォーカスを当てて解説していきます。そもそもどのキーワードを狙うべきか、アタリの付け方や探し方がわからないという方は是非ご一読ください。

対象者:
・SEOを独学で勉強し始めた初心者さん
・Webサイトの管理、運用保守を任されたばかりの新米Web担当者さん

1. SEOキーワード選定の基本手順

SEOでキーワード選定の基本手順はたった4ステップです。

  1. 狙いたいキーワードにあたりをつける
  2. 似たようなキーワードを洗い出す
  3. 条件にそって絞り込む
  4. キーワードにそってコンテンツを作成する

え、狙いたいキーワードなんて決まってないよ!?

そう、これは「狙いたいキーワード」が決まっている場合なのです。多くの人はその前に「狙いたいキーワード」の選び方で悩んでいるのではないでしょうか?今回はこの「狙いたいキーワード」の探し方に重点をおいた解説をしていきたいと思います。

2. SEOキーワード選定の前に「ゴール」を確認しよう

実はいきなりキーワード選定をはじめてはいけません。まずは「なぜSEOで検索上位を取りたいのか」、ゴールを明確にするところから始めましょう。このゴールによってキーワード選定の手順がかなり変わってきますよ。

SEOのゴールって?

SEOで検索上位を取りたい理由(ゴール)は、「問い合わせや購入を増やす」「流入を増やす」のどちらかに集約されることがほとんどです。現状のWebサイトの状態から、どちらが適切か判断しなければいけません。

SEOゴールの選び方

ゴールを判断できるフローチャートをご用意しました。非常に簡易的ではありますが、はじめはこれくらいの肌感で問題ありません。

SEOキーワード選定の前に「ゴール」を確認しよう

ほとんどの人は「流入を増やす」から始める

フローチャートの結果が「流入を増やす」になった方は多いのではないでしょうか。直接「問い合わせや購入を増やす」を狙った方が良いはずなのに、回り道する理由はなんなのか?答えは簡単です。問い合わせや購入に繋がるキーワードは皆が狙っていて競争率が高いのです。初手でいきなり狙うのは難しいでしょう。

そのためまずは流入を増やして、Googleの評価を集め、競合に負けないドメインパワーを付けるとこらかは始めるのです。

SEOの表示順位の決まり方
Webサイト(ドメイン)の評価 x キーワード x コンテンツ で順位が決定するため、現状のWebサイトがGoogleからどうのような評価を受けているかで打てる手は限定されてくるのです。

3. SEOキーワード選定の目標が【流入を増やす場合】

検索からの流入(自然検索)が少ないという場合は、Webサイト(ドメイン)の評価があまり高くないはずです。まず流入を増やすことでGoogleからの評価を上げる必要があります。Googleからの評価が競合と並ぶくらいになれば、競争率が高いキーワードであっても検索結果上位表示を狙えるようになるでしょう。

ドメインパワーの調べ方
Google社はドメインの評価方法を公開していません。そのため参考程度にはなるのですが、無料で調べることができます。
パワーランクチェックツール >

流入を増やすためのキーワード選定方法を見ていきましょう。

  1. アピールするジャンルや方向性を決定する
    ・自社商品、サービスの「強み」
    ・競合と横並びになったでも自社を選んでもらえる「違い」 からアピールするジャンルや方向性を決定します。

    ※ドメインの方向性を限定するほど、専門性が増して評価が上がりやすくなります。あれもこれもと 欲張らずにある程度限定しましょう。
    強みを言語化するフレームワークはこちら >
  2. 狙いたいキーワードにあたりをつける
    アピールするジャンルや方向性から、想定されるキーワードは何かを検討します。下記のような目線 で検討するとよいキーワードが見つかりやすいです。
    ・ユーザーがどんな気持ちで「検索する」するのかを想像する
    ・営業さんにヒアリングする(ささるキャッチフレーズをたくさん知っているはずです)
    ・そのキーワードで無理なく作れるネタ(コンテンツ)があるか 
  3. 似たようなキーワードを洗い出す
    あたりをつけたキーワードに似たものを、思いつく限りを書き出していきましょう。偏らないようツ ールも使ってまんべんなく洗い出します。
    ・サジェストを見つける
    ・関連キーワードを見つける

    キーワード洗い出しに使えるツールこちら >
  4. 条件にそって絞り込む
    洗い出したキーワードを“確度が高いもの”に絞り込み、優先順位を付けていきます。ここでは絞り込む条件について見ていきましょう。

    ・Google広告のキーワードプランナーで「検索ボリューム」
    100~1000くらいのボリュームから狙っていきましょう

    ・SEO難易度チェックツールで「競合性」
    ~20くらいまでのキーワードを見つけましょう

    ・Chromeで「SERPSの検索意図」
    SERPSの競合サイトを上位10件くらいを見て「検索意図」を調査しましょう。その検索意図に 合ったネタ(コンテンツ)が作成可能かを確認します

    ・Chromeで「SERPSのコンテンツ種別」
    SERPsの競合サイトを上位10件くらいを見て「コンテンツ種別」を調査しましょう。ECなど 商品情報が並んでいる場合は、記事などのコンテンツは検索順が上がりにくいです。

    ・Chromeで「競合の記事数」
    SERPSの競合サイトを上位10件くらいを見て「競合の記事数」を調査しましょう。競合と同じ くらいの記事数を作成可能かを確認します。

優先順位にそって1記事1キーワードでをコンテンツ量産していくと、2週間~1ヶ月半くらいの間に流入が増えてくるはずです。

SERPsとは
SERPsとは(Search Engine Result Pages)の略で、検索エンジンで検索を行った際に表示される検索結果画面のことを指します。

検索意図とは
選定したキーワードで実際に検索してみると、Googleがそのキーワードで何を答えとして提供したいのか「検索意図」を把握することができます。検索上位に表示されるには、この「検索意図」に合わせたコンテンツを用意することが大切です。

4. SEOキーワード選定の目標が【問い合わせを増やす場合】

検索からの流入(自然検索)が既にある程度確保できている場合は、直接コンバージョン(問い合わせや購入)が狙えるキーワードを選定していきましょう。Googleからの評価が競合と並ぶくらいになっていれば、多少競争率が高いキーワードでも検索結果上位表示を狙えます。

問い合わせや購入を増やすためのキーワード選定方法を見ていきましょう。

  1. 自社商品・サービスを売りを言語化する
    ・自社商品・サービスの「強み」
    ・競合と横並びになったでも自社を選んでもらえる「違い」 から自社商品

    ※営業さんにヒアリングしてみるのも手です。ユーザーにささるキャッチフレーズをたくさん知っているはずですよ。
  2. 売りに魅力を感じてくれそうなユーザー像を想像する
    自社商品・サービスを売りを魅力に感じてくれて、問い合わせや購入にまで進んでくれるのはどんな人なのか。ユーザー像を明確にしていきます。下記のような目線で検討すると想像しやすいです。
    ・自社商品、サービスの売りでどんな悩みや課題を解決しようとしているのか
    ・その悩みや課題を持っている人はどんな人なのか
    ・より魅力を感じやすい性別や職業などの条件はあるだろうか

    ※架空のユーザー像を想像するのが難しい場合は、身近な知り合いに条件が合う人を見つけてみまし ょう。
  3. 狙いたいキーワードにあたりをつける
    ユーザー像から、想定されるキーワードは何かを検討します。 ユーザー像がどんなときにどんな気持ちで「検索」行動をするのかを想像してみましょう。自社商品・サービスに出会うまでのストーリーを思い描くことでキーワードが見えてきますよ。
  4. 似たようなキーワードを洗い出す
    あたりをつけたキーワードに似たものを、思いつく限りを書き出していきましょう。偏らないようツ ールも使ってまんべんなく洗い出します。
    ・サジェストを見つける
    ・関連キーワードを見つける

    キーワード洗い出しに使えるツールこちら >
  5. 条件にそって絞り込む
    洗い出したキーワードを“確度が高いもの”に絞り込んみ、優先順位を付けていきます。ここでは絞り込む条件 について見ていきましょう。

    ・Google広告のキーワードプランナーで「検索ボリューム」
    100~1000くらいのボリュームから狙っていきましょう。ただし記事がたくさん書けるのであ れば100以下のボリュームを狙うことも有効です。この手法はロングテールと呼ばれます。

    ・SEO難易度チェックツールで「競合性」
    ~20くらいまでのキーワードを見つけましょう

    ・Chromeで「SERPSの検索意図」
    SERPSの競合サイトを上位10件くらいを見て「検索意図」を調査しましょう。その検索意図に 合ったネタ(コンテンツ)が作成可能かを確認します

    ・Chromeで「SERPSのコンテンツ種別」
    SERPsの競合サイトを上位10件くらいを見て「コンテンツ種別」を調査しましょう。ECなど 商品情報が並んでいる場合は、記事などのコンテンツは検索順が上がりにくいです。

    ・Chromeで「競合の記事数」
    SERPSの競合サイトを上位10件くらいを見て「競合の記事数」を調査しましょう。競合と同じ くらいの記事数を作成可能かを確認します。

優先順位にそって1記事1キーワードでをコンテンツ量産していくと、2週間~1ヶ月半くらいの間に問い合わせ数や購入数に変化が見られるはずです。

5. SEOキーワード選定後のコンテンツへの入れ方

選定できたキーワードにそってコンテンツを作成しましょう。ここからはSEOの専門的なノウハウが必要になってきます。すべてを紹介することは難しいので、最低限必要な方法に限定してご紹介します。

キーワードの「検索意図」にそってコンテンツを制作する

Chromeシークレットウィンドウ(Ctrl + shift +N)を立ち上げて、SERPsの競合サイトを上位10件くらいを見て「検索意図」を調査しましょう。
※検索結果は一人ひとり違い、時間帯や位置情報でもことなります。そのためユーザー情報に影響されないシークレットウィンドウでの調査が望ましいです。

1記事1キーワード(1検索意図)

あれもこれもとキーワードを欲張ったコンテンツよりも、1キーワードに特化したコンテンツの方が評価されます。違うキーワードでも検索意図が同じなら、キーワードは区別されません。(口コミ、評判などは検索意図は同じとなるケースが多いです)

タイトル(H1)、見出し( H2,H3……)

タイトルや見出しにはキーワードを必ず入れましょう。できるだけ前方に、完全一致で入れることが望ましいです。

完全一致とは
キーワードとどの程度マッチしているのかを表したパターンです。例えばキーワードが「猫 かわいい」だった場合、「猫 かわいい」は完全一致で、「かわいい 猫」「猫 動画 かわいい」は完全一致ではなく絞り込み部分一致と呼ばれるパターンです。

テキスト量

実際に検索をしてみて、SERPsにいる競合サイトのコンテンツを調査します。競合と同じくらいのテキスト量のコンテンツを作成することが望ましいです。

競合の情報量+1

実際に検索をしてみて、SERPsにいる競合サイトのコンテンツを調査します。競合コンテンツのもくじに共通してあるものは必須で用意するようにしましょう。そこに自社オリジナルの情報も+1以上追加してコンテンツを作成することが望ましいです。

ノウハウも大切ですが、何より大切なのは「SERPsに競合と横並びしたときに自社Webサイトをクリックしたくなるかどうか、読みたくなるかどうか」を考えてコンテンツを作成することです。

6. SEOキーワード選定で使えるツール

今回のキーワード選定で使用したサービスやツールをご紹介します。はじめはできるだけ少ないツールでシンプルに運用していきましょう。慣れてきたら自分に合うツールを改めて探してみると良いですよ。

サジェストを見つけるラッコキーワード
サジェストを一覧化して見れる無料ツールです。

検索窓にキーワードを入れたときに表示される「候補キーワード」をサジェストと呼びます。
関連キーワードを見つけるChromeブラウザ
Chromeシークレットウィンドウ(Ctrl + shift +N)を立ち上げて、キーワードで検索しましょう。ページ下部に「関連する検索キーワード」が表示されます。
似たキーワードをもっと洗い出すgoodkeyword
サジェスト、複合などの関連キーワードを抽出してくれる無料ツールです。自分で思いつけるキーワードには限界があるので、ツールも上手く使っていきましょう。
競合が対策しているキーワードGoogle広告
競合サイトのURLを入力することで、競合がどんなキーワードに力を入れて対策しているかを読み取ることができます。

Google広告 > キーワードプランナー > 新しいキーワードを見つける > ウェブサイトから開始
競合の記事数Chromeブラウザ
検索窓に「allintitle:キーワード site:競合URL」で検索、左上の件数を確認してみましょう。
例)allintitle:猫 site:https://www.inaba-petfood.co.jp/

専門性をはかる指標として、そのキーワードで何記事書いているかを調査します。
キーワードの検索ボリュームGoogle広告
キーワードが月間でどれくらい検索されているかを知ることができます。

Google広告 > キーワードプランナー > 検索のボリュームと予測のデータを確認する

※Google広告は初期設定が少し難しいので下記ご参照ください
Googleキーワードプランナーを無料で使う方法 >
キーワードの競合性SEO難易度チェックツール
キーワードを入力して[Check!]をクリックするだけの簡単無料ツールです。難易度20くらいのキーワードから選んでみましょう。

7. まとめ

以上で、SEOキーワードで選定は完了です。「狙いたいキーワード」の探し方、アタリの付け方について重点的に解説してみましたが、全体像は掴めたでしょうか。

この選定方法が扱えるようになれば、同じ方法で広告キーワードも選定できます。さらにコンテンツつくる際のライティングにも役立ちますよ!非常に使えるノウハウなので、繰り返し挑戦して自分なりにしっくりくる方法やツールを見つけていただければと思います。

また下記のようなご要望があれば、お気軽に問い合わせフォームからご相談ください。
わからないことを直ぐに聞ける相談相手が居てくれたら……
自分の代わりにSEOや広告運用してくれるメンバーがほしい

・2H/隔週 の定例MTGに出席してアドバイス
・10H/月 の相談窓口
など、ご状況に合わせてご相談にのらせていただきます。

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