SEOには欠かせないキーワード選び、一見難しそうに感じますが基本手順はたった4ステップだけです。今回の【基本編】では最低限の手順に限定して、素早く実施ができる内容にしました。
SEOは実施して改善するを素早く繰り返していくことが重要です。まずはこの【基本編】を参考に試しにやってみるから始めてみましょう。
1. SEOキーワードを選ぶ前に「SEOとは何か?」
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン(検索サイト)で検索した際に、上位に表示されるために行う対策の総称です。検索エンジンでページ上部に表示させることができれば、Webサイト(ホームページ)へのアクセスが増加します。SEOの主な目的は集客ということになりますね。SEOについて詳しく知りたいという方は、下記記事も参考にしてみてください。

SEO基本知識をイラストでやさしく解説
このSEO対策を検討する際は「どのキーワードで上位表示させるか」がもっとも重要です。猫の情報サイトなのに、犬関連のキーワードで上位表示されても集客は見込めないですからね。では集客が見込めるキーワードとはどんなものなのでしょうか?今回はキーワードの基本的な「探し方」「選び方」を解説していきます。

キーワード選定の応用編はこちら
2. SEOキーワード選びの基本手順はたった4ステップ
キーワードの「探し方」「選び方」は実はとても簡単です。専用ツールを使うのでぱっと見は難しく感じるかもしれませんが、やっていることは「なーんだ」と感じるような簡単な内容です。

一度手を動かしてみると何となく勘所も掴めてくるので、とりあえずやってみるのがキーワード選びの近道かもしれません。意外なキーワードが見つかるかもしれませんよ。
キーワードの選び方は下記4ステップに分けて解説していきます。
- 狙いたいキーワードにあたりをつける
- 似たようなキーワードを洗い出す
- 条件にそって絞り込む
- キーワードにそってコンテンツを作成する
①狙いたいキーワードにあたりをつける
まずキーワードにあたりをつけます。そのためにどんなユーザーが、どんなことが知りたくて、どんなキーワードで検索するのか、を想像することから始めましょう。

例えば、あなたが「猫の情報サイト」を運営していて、「シニア猫用のキャットフード」についての情報を発信しているとします。どんなユーザーに来てほしいですか?

シニア猫、年老いた猫を飼っていることが大前提ですね。

そうですよね。ではその飼主はどんなことに困っているでしょうか?

今回「シニア猫用のキャットフード」は、歳を取って食欲がなくなる猫ちゃんが多いという声にお答えしたのです。食が細くなると体調を崩しやすくなりますからね。フードの香りを強くして食いつきを良くしました。

なるほど、「シニア猫を飼っていて」「食が細くなって」「猫の体調を心配している」飼い主さんに届けたい情報なのですね!そんな飼い主さんは検索エンジンでどんなキーワードで検索すると思いますか?

「シニア猫 食欲 ない」とかでしょうか?

いいですね!ではそのキーワードを軸として、似たようなキーワードの洗い出しを進めていきましょうか。
②似たようなキーワードを洗い出す
キーワードの選び方は最初に候補を全部出しきって、最後に狙いを絞り込みます。はじめは制限を設けずに、思いつく限り似たようなキーワード候補を書き出していきましょう。

「シニア猫 食欲 ない」なので、似たようなキーワードとなると「老猫 食欲 ない」などですか?

ばっちりです!
「シニア猫 食欲不振」も入れましょう。ある程度書き出し終えたら、ツールも使って漏れを無くします。いくつかツールをご紹介しますね。
日本語シソーラス 連想類語辞典
類義語、関連語と呼ばれる単語を一覧でだしてくれるサイトです。似たキーワードが思いつかなくなったら見てみましょう。
https://renso-ruigo.com/word/%E9%A3%9F%E6%AC%B2%E4%B8%8D%E6%8C%AF >

ラッコキーワード
サジェストキーワードを一覧化してくれるサイトです。「食」に関するものだけコピーして、キーワード候補に加えていきます。
https://related-keywords.com/ >

※サジェストとは
検索窓にテキストを入力している際に下に表示される入力候補のことです。下記のように表示されます。よく検索されているキーワードの組み合わせからGoogleが提案してくれています。

Google検索の関連するキーワード
Googleで検索した際、ページ下部に表示されるキーワード群です。この検索をしたユーザーが次に検索したキーワードなので、ユーザーが ”もっと知りたい” と感じたものが並んでいます。こちらも丸っとコピーしてキーワード候補にいれておきましょう。

③条件にそって絞り込む
キーワード候補の一覧ができたら、Google広告のキーワードプランナーというツールを使ってキーワード毎の「検索ボリューム」を調べます。
キーワードプランナーをはじめて使う方
こちらの解説から先に読み進めてください。Google社から提供されているツールです。無料とは思えないほど充実した機能が満載なので、是非使えるようにしておきましょう!
Googleキーワードプランナーの初期設定 >
検索ボリュームとは
Googleなどの検索エンジンで検索された平均回数(月間)を指します。この検索ボリュームの値が大きいほど、たくさん検索されており、たくさんのユーザーが居る(ニーズがある)ということになります。
Google広告のキーワードプランナーを開いて、キーワード候補の一覧を貼り付けましょう。
https://ads.google.com/ >

まずは中くらいの検索ボリューム(100~1000くらい)から狙っていきましょう。「食が細くなって」「猫の体調を心配している」飼い主さんに届けたいことを考えると、下記キーワードが良さそうですね。

ちなみに、検索ボリュームが大きいキーワードほど人気で競合が多いので上位を狙うのは難しくなります。逆に少なすぎるボリュームではユーザーが居ないため、いくら上位をとっても集客には繋がりにくくなります。
④キーワードにそってコンテンツを作成する
中くらいの検索ボリュームのキーワードを見つけたら、キーワードにそったコンテンツ(Webページ)を作成していきましょう。

「シニア猫 食欲 ない」にあたりをつけて、最終的に狙うキーワードは「猫 食欲 不振 食べさせ方」になりましたね。このキーワードにそったコンテンツを作っていきましょう。

キーワードにそったコンテンツってどうやって決めるのですか?

実際のキーワードでGoogle検索してみるといいですよ。この検索結果に並んだ他のWebサイト(ホームページ)は競合です。競合と比べて自分のサイトを選んでクリックしてもらえるかを考えましょう。
「目を引くタイトルがつけられているか」「興味を持たれるタイトルの下の説明文(ディスクリプション)となっているか」「クリックした先のコンテンツは欲しい情報になっているか」などの視点が大事ですね。


なるほど、上位表示されている競合サイトを参考にすればいいのですね。
ツールだけ少し難しかったですが、その他はほとんど当たり前の検討をしていたと思います。どんなユーザーが、どんなことが知りたくて、どんなキーワードで検索するのか、を想像してそれに答えるコンテンツを作るだけです。整理して考えてみると、SEOのキーワードの選び方って簡単だと思いませんか?
3. 選んだキーワードの入れ方(コンテンツへの反映方法)
特定のキーワードで検索上位をとるには、コンテンツ内にキーワードを反映させる必要があります。キーワードにそったコンテンツ内容が出来てきたら、「記事タイトル」や「見出し」にもキーワードを入れていきましょう。
「記事タイトル」や「見出し」にキーワードを入れる方法は簡単ですよ!下記5つのポイントにそって入れていけば大丈夫。この記事の見出しもそうなっていませんか?
- キーワードの順番は変えない
- 1記事1キーワード以上入れない
- 記事タイトル(H1)に入れる
- 見出し(H2くらいまで)に入れる
- 記事タイトルや見出しのできるだけ前半(左側)に入れる
4. SEOキーワード選びで使えるツール
キーワードの選び方で使えるツールは、有料だったり、1日の回数制限があるものが多いです。
有料だから良いデータが取れるわけではなく、お金を払うことで時間がかかるキーワード選びの手間を省くイメージですね。
そのため、予算が多くないのであれば先程紹介した「Google広告のキーワードプランナー」などの無料ツールを組み合わせて使っていれば十分だと思います。下記に参考URLを記載しておきます。

Google広告のキーワードプランナーの始め方

ツール全般を知りたい方はこちら
5. まとめ
以上で、SEOキーワードの選び方【基本編】は完了です。手順の中でも基礎部分に絞って解説してみました。全体像は掴めたでしょうか。SEOは実施して改善するを素早く繰り返していくことが重要なので、まずはやってみることから始めましょう!
今回は【基本編】となっているので、もちろん【応用編】も存在します。基本編の手順が問題なくこなせるようになってきたら是非【応用編】にも挑戦してみてください。より厳密なSEO対策の内容をまとめているので、実施できればより成果がでやすくなります。
とはいえWeb担当者さんはSEOばかりやっていられないですよね。
「わからないことを直ぐに聞ける相談相手が居てくれたら……」
「自分の代わりにSEOを実施してくれるメンバーがほしい」
まずはお気軽にご相談ください。どんなお手伝いができそうか、一緒に検討させていただきます。